【開幕直前インタビュー】
プレシーズンは3度の関東遠征や合宿に加え、昨年と比べてかなりタイトなスケジュールで日々の練習を行なってきた福岡大学ラグビー部。プレシーズンでチームの核となって活躍した4人を招き、プレシーズンの振り返りやチームの現状、9月10日から始まる九州学生ラグビーAリーグへの意気込みを語ってもらった。
1.プレシーズンを振り返って印象に残ったゲーム
村田:「プレシーズンを振り返って印象に残ったゲームはありますか?」
志水:「俺は1番近い山梨遠征かな。今まで春シーズン通してやってきた事が、1番ディフェンスもブレイクダウンも収穫として出せたゲームだったかなと。」
細元:「確かにブレイクダウンがチームの課題だったから、春からどんどんレベルアップしていったのはよかったね。」
志水:「まぁでもそこで勝ちきれなかったっていうのがプレシーズン全体を通してあるよね。(※VS山梨学院大学 26-40)春シーズンも勝ちきって終わったっていうゲームが少なくて、いいゲーム内容だったけど勝てなかったってのが、そこが1番今課題かなって。」
村田:「高田はどう?」
高田:「一緒です。」
細元:「話広げろよ笑」
村田:「でも確かにブレイクダウンもめっちゃ良かったけど、良いゲームほど勝ちきれてない、最後のスコアまで取り切れてないっていう印象があるかもしれないですね。上村はどうですか?」
上村:「山梨学院との試合も印象に残ったんですけど、僕が1番印象に残ったのは、大学に入って初めてプレーした共立戦(4/30)が1番印象に残ってます。センターで怪我人が多くて出てって言われた試合で、その時に1番最初にプレーしたタックルが少し良くて、あそこからちょっと使われるようになった僕の原点という感じで、そのプレーがあったから今使われているのではないかなって。」
細元:「素晴らしいコメント!笑」
上村:「緊張しましたし、多分監督とかコーチとかも自分の名前知らないんだろうなって思いながら迎えた試合で笑」
村田:「そこまではないでしょ!笑」
上村:「その場面では結果を出せて、まぁでも他のプレーでは特に何も出来なくて、不甲斐ないとも感じたゲームでした。」
細元:「でも実際に今は上村がAのセンターで、核になってるから自信もって!」
村田 :「確かにもう核やね。1年生でこれやから恐ろしいよね笑 プレシーズンはあっちゃん(志水)もそうですけどポジションのコンバートが多くて、あっちゃんはロックするのは今年からですよね?(※入学時はCTB、昨シーズンはFL)何か変わったこととかありますか?」
志水:「スクラムとかは今まで正直そんなに考えることとかなかったけど、ロックになってスクラムについて深く考えるようになったし、スクラムに対する思いも変わってきたかな。ラインアウトとかもジャンパーとしてしっかり中心でやっていかないといけないし、今までとは違う環境になってセットプレーについてしっかり考えるようになったかなって。」
村田:「今シーズンのセットプレーはどうですか?」
細元:「去年と比べたらあんまり良くないかなぁ?」
高田:「うーん、練習はしてるけどまだまだっすね笑」
2.プレシーズンを通してチームの課題とチームの強み
村田:「今、次のテーマにちょっと触れちゃったんだけど、じゃあ次はプレーシーズンを通してのチームの課題とチームの強みですが、どうですか?」
細元:「篤(志水)さんが最初の方に言ったけど課題で言ったらやっぱ取り切る力がないイメージ、3点でもいいから取り切る力がまだないよね。」
高田:「セットプレーも課題じゃないすかね、やっぱセットプレー強かったら、去年よりも強くなるんじゃないですかね?ディフェンスは去年よりいいと思いますし。」
村田:「じゃあチームの強みってなんだと思う?」
志水:「やっぱディフェンスとブレイクダウンじゃない?ディフェンスとブレイクダウンは春から本当にすごいレベル上がったよね。前に出るディフェンスをしてブレイクダウンでボールを再獲得して、そこからアンストラクチャーな状況で外に展開してバックスでとるみたいなアタックがやっぱ強みではあるかなって思う。」
村田:「なんでブレイクダウンが春から良くなったと思う?」
志水:「意識が変わったかなーとか思う、たくる、、じゃなくて笑 タックルされた後のリリースのところの意識が良くなったよね。やっぱそういうのはたつさん(※西浦達吉コーチ)の練習の成果で。」
村田:「上村はどう?大学に来てブレイクダウンの違いを感じることはある?」
上村:「高校と比べたら激しさとか全然違うかなと思います。でも激しさだけじゃなくて、大学はただ気持ちで行くんじゃなくて、考えてプレーしないといけないですよね。今は超えた方がいいのか、ジャッカルした方がいいのかとかをみんな考えて判断してるのかなと思います。ボールをすぐに奪還して自分達のアタックに変えれているのかなって思います。福大の強みはというと、勢いに乗った時のアタックがすごい良いなぁって思ってます。勢いに乗ったらフォワードもバックスも関係なくアタックできてますし、すごい連携取れてるのでそこがいいところで、逆に勢いがなくなった時、停滞した時にはバックスの声が足りてないのか、考えてない人がいるのかわからないけど、ゲインきれないなっていう時が多々あると思います。」
村田:「勢いって言葉が出たけど、今シーズンのアタックキーワードは“モメンタム”だよね。最初はモメンタムってなんだろう?って感じだったけど今はチームでは当たり前の言葉になったよね。モメンタムは実際ゲームの中で意識できてる?」
細元:「モメンタム取れた後のアタックとかもスペースにしっかり運べるし、裏にキックとかもしたりして。逆にモメンタムがない状態でキック蹴ると蹴らされてる感があって相手に主導権与えとーから、それをみんな理解してるから、そう言う部分ではみんながモメンタムを意識してアタックできてるかな。」
村田:「高田はどう?」
高田:「うーん・・・」
細元:「試合でめっちゃ喋るのにここでは全然喋らんやん笑」
村田:「難しいよね笑 じゃあ高田は前に出るDFが得意だと思うけど、そこはどんな意識でやってるの?」
高田:「うーん・・・まあなんにせよ前に出るDFができれば勝ちみたいに思ってる笑」
村田:「すごいな笑 強みはDF・ブレイクダウン・スペースアタック、課題はセットプレーと取り切る力てことかな。じゃあこの課題と強みは九州内とか全国ではどう?」
志水:「課題のセットプレーは九州内の福工大・共立はFWチームでそこでやっぱ相手の思い通りにさせてしまうとどうしてもゲームの流れは相手に持って行かれてしまうと思うので、セットプレーのラインアウト・スクラム・モールのとこは相手の強みを活かさせないためにもっと詰めていく必要があるかな。DFでとめたら自分達の流れに持っていくことができると思うからそこをさらに詰めていきたいかな。」
村田:「強みのところは通用する?」
志水:「そうっすね〜、行けそうじゃない?」
細元:「いけると思います笑」
志水:「バックスが外で取り切ってくれればね!笑」
細元:「頑張ります笑笑」
村田:「僕らは全国目指しているわけだけど、九州を出て、全国に出た時はどうかな?」
志水:「前に上がって止められたら相手のアタックもしにくくなるし、プレッシャーもかけれると思う。そこは通用する部分かなって思います。」
3.9/10開幕のシーズンへの意気込みと自身の注目して欲しいプレー
村田:「9月10日に九州学生ラグビーAリーグ(※開幕戦VS西南学院大学 16:00K.O. @福岡大学ラグビー場)が始まりますが、シーズンへの意気込みと自身の注目してほしいプレーを教えてください。」
上村:「やっぱり大学入って初めてのシーズンでの試合なので必ず全勝して全国に行きたいです。高校の時も行けなかったので、全国大会って言うのを味わってみたいなって思います。必ず勝ち切りたいです。自分の見てほしいプレーはやっぱりフィジカルで突破する、ラインブレイクするって言うところが1番見てほしいですね。パスとかキックとかは先輩方に任せて、僕はもう人を吹っ飛ばすって言うプレーをしていきたいです笑 先輩方にパスとかキックとか状況判断とかは、すごく助けられているので、自分が今できるプレーを120%発揮して、相手を破壊する勢いで行きたいと思います!笑」
細元:「試合は緊張する?」
上村:「緊張はするんですけど、1番最初の試合とは違う緊張というか。最初は何したらいいかわかんないって言う緊張だったんですけど、今はどんなプレーをしたらチームに貢献できるのか、チームが勝てるのかを考えるようになりました。」
村田:「責任感があるなぁ笑 高田お願いします。」
高田:「去年よりはちょっと苦戦するかもしれませんが、その分みんなで助け合って協力して頑張って優勝したいです。注目してほしいプレーは前に出るタックルですかね。ジャンパーでもあるので、ラインアウトは100%目指したいです。マイボールは全部取りたいです。」
村田:「じゃあ、亮(細元)どうですか?」
細元:「シーズンの目標は、去年掲げとったダブル優勝。(※九州学生ラグビーAリーグ・九州学生ジュニア戦の両方優勝すること)去年出来なかったんで今年はしたいです。やっぱりタフな試合続くと思うけど、みんなでまとまって。篤さん(志水)が引っ張ってくれると思うんで笑 注目して欲しいプレーは「ラン」と「キック」ですかね。コンバージョンキックもやってるのでそこも注目して欲しいですね。」(※細元は昨シーズン九州学生リーグ得点王)
村田:「細元さんに回せばって感じのとこあるかな笑」
一同爆笑
村田:「最後あっちゃん(志水)お願いします。」
志水:「プレシーズンは福工大・共立に結構な大差で負けているので、そこをしっかり圧倒できるような、ディフェンスとブレイクダウンをプレシーズンでやってきたので、やってきたことをしっかり発揮してもう戦いたくないと思わせるくらいのディフェンスとアタック力で優勝したいと思います。注目して欲しいプレーは、僕は不器用なんでカッコイイプレーはできないけど、ディフェンスと気持ちのプレーで頑張っていこうかなと思います。4年生としても4年間の集大成としてしっかりやりたいですね。」
4.ホームページをご覧の皆様へ
志水:「ラグビーはもちろんのこと、今シーズンからこのインタビューのような広報活動やグラウンド外のいろんな活動をやってくれていてとてもありがたく感じています。それができるのも部員のみんなや保護者様をはじめ、皆様の応援やご支援があってこそだと思っています。これからも福岡大学ラグビー部の応援よろしくお願いします!」
(左から、高田涼・志水篤・細元亮・上村拓)
Director:村田鉄之祐(3年 熊本西)
Phot:春田蒼吾(2年 自由ケ丘)
Support:福岡大学ラグビー部広報委員会一同